TALKS
紙と繊維のリサイクルを考える
本学大学院工学研究科の授業「技術経営のすすめ(本学産学官連携本部 澤崎 敏文客員教授担当)」では、本学大学院生と仁愛女子短期大学の学生と「紙と繊維のリサイクル」を考える実践型授業を前期期間中に行っています。このなかでは、フクミラが取り組んでいる完全循環型社会の実現に向けて、今の社会にどのようなアクションや工夫が必要かも考えています。
7月2日には紙加工メーカーの中山商事株式会社 代表取締役社長 中山裕一朗氏を迎え、学生が同社で取り扱う紙製品の商品開発を提案するワークショップの発表を行いました。
仁愛女子短期大学の研究室グループは、「紙も繊維と同じようにリサイクルをしたい」というテーマで、服の回収ボックスの内箱を紙段ボールに置き換え、大学内に設置する提案をしました。今後の課題として「服の回収ボックスを設置しても、どのようなリサイクルルートを辿るのかがわからない。」「服がケチャップなどで汚れていたり、擦り切れていたり、まだ古着として着用ができるのかなど服の状態が混在したままボックスに入れられると思う。」と話し、すでにルートや手法が確立されている紙類のリサイクルとは異なり、服や繊維が「廃棄」されている現実から抜け出して、完全循環型にするには、さまざまな検討が必要なことを実感した様子が伺えました。