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日本とネパールの学生が「服の環境問題」を考える
2024年11月、ネパールの日本語学校で、国際交流・国際協力活動の一環として環境啓発教育の可能性調査を行いました。これまで、仁愛女子短期大学の澤崎敏文教授(福井大学客員教授)が、ヒマラヤ山岳地域での地震や洪水の被災者に対する日本の古着(新品も含む)配布や、小中学校での教育サポートなどのボランティア活動を行ってきました。しかし、近年急速に都市化が進むネパール・特に首都カトマンズ近郊では、日本でも議論されているような環境問題が顕在化しつつあります。
今回の調査では、今後の教育分野(サービスラーニング・海外PBL活動)、特に環境啓発教育における国際協力・連携授業のあり方を検討するため、日本からも学生がオンラインで参加し、「フクミラ」に関する授業や意見交換を行いました。この実践は、これまでの海外PBLとしてのサービスラーニングを継続・発展させるための実証実験として、現地の日本語学校と日本からオンラインで接続した学生が交流する形で実施されました。
日本から参加した学生は、2024年度前期に福井大学大学院「技術経営のすすめ」で実施されたフクミラプロジェクトのワークショップに参加した学生で、日本のマナーをテーマに、ゴミや廃棄される洋服のリサイクルについても議論しました。今後、ネパールと日本双方にメリットのある国際PBL活動になることが期待されます。